今年30歳を迎える俳優・寛一郎。デビューから10年目となる年でもある。当初より、独特なオーラを放ってきたが、佐藤浩市を父に、三國連太郎を祖父に持つバックグラウンドも、しばしば語られてきた。しかし今では、連続テレビ小説『ばけばけ』(NHK)で銀二郎ロスを巻き起こすなど、父や祖父と切り離して評価を受けている。
最新出演映画『たしかにあった幻』では、海外キャストと共演し、英語での芝居を披露。進化を続ける寛一郎さんのTHE CHANGEとは──。【第2回/全6回】
第60回カンヌ国際映画祭のグランプリを受賞した『殯の森』(2007)をはじめ、世界的に評価を受ける河瀨直美監督の最新作『たしかにあった幻』で、主人公の移植コーディネーター・コリーの恋人・迅を演じた寛一郎さん。
迅は、繊細さや危うさを感じさせる青年だ。セミドキュメンタリーを思わせる独特のスタイルが特徴の、河瀨監督作品の撮影を通じて「役との向き合い方」に変化はあったか尋ねた。すると寛一郎さんは、しばし考えたうえで言葉を発した。