「すべて僕の一部」演じる迅と、寛一郎自身の共通点
「そもそも僕は、“演じる”といったことが得意じゃないんです。だから役との向き合い方を聞かれると難しいんですよね。これまで演じてきた役のどれもが、すべて僕の一部なので。河瀨監督の現場でも、セリフはシナリオに沿っているのですが、でもその中に自分を投影しているんです」
──なるほど。
「だから正確には監督の演出とはギャップが生じる部分もあるんです。迅になるために動いていくわけですが、僕としては、そもそも僕が迅なので。なんていうんだろう。言葉にするのは難しいんですけど……」
そう言って、ふたたび思いを巡らす寛一郎さん。真摯(しんし)な性格が伝わってくる。