「そうですね。素敵ですね。そうなれるように、頑張ります」実直に前を見据えている

 キャリア45年を超える父・佐藤浩市は、昨年10月期のTBS日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』をはじめ、言うまでもなく、現在もひっきりなしに作品を抱える、人気と実力を兼ね備えた名優。

 そして祖父の三國連太郎(1923~2013)は、『復讐するは我にあり』(1979)『利休』(1989)『息子』(1991)『釣りバカ日誌』(1988~2009)シリーズなど、数多くの作品で存在感を放った日本を代表する名優である。

──寛一郎さんを通じて、「おじいさんも俳優なんだ」と昔の作品を見る若い方もいるかもしれません。

「そうなれたら嬉しいです」

──そこから昔の日本映画自体に興味を覚えて、見るようになったり。

「そうですね。素敵(すてき)ですね。そうなれるように、頑張ります」

 そう言って寛一郎さんはやわらかくほほ笑んだ。父や祖父とつなげられることへの反発があった時期もあったはずだが、いまや寛一郎さん自身が祖父といまの世代をつなぐ存在になってきた。素直にすごいことであり、そして寛一郎さん自身も口にした通り、とても「素敵(すてき)」だ。

つづく

 

寛一郎(かんいちろう)
1996年8月16日生まれ、東京都出身。2017年に俳優デビューし、映画『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(2017)で第27回日本映画批評家大賞新人男優賞を受賞。映画『菊とギロチン』(2018)、『せかいのおきく』(2023)、『首』(2023)『ナミビアの砂漠』(2024)、『シサム』(2024)、『爆弾』(2025)、『そこにきみはいて』(2025)、『ラストマン -FIRST LOVE-』(2025)、NHK大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』(2025)、NHK放送100年特集ドラマ『火星の女王』(2025)など話題作に多数出演。2025年度後期のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』ではヒロイン・トキ(高石あかり ※高ははしごだか)の最初の夫・山根(松野)銀二郎役を好演して話題に。最新出演映画『たしかにあった幻』が2026年2月6日公開。
<ヘアメイク>
Taro Yoshida (W)
<スタイリスト>
石井大
<衣装>
ジャケット ¥115,500(ティー・ティー) お問い合わせ先/ティー・ティー 075-525-0402
シャツ ¥39,600(セブンバイセブン) お問い合わせ先/セブンバイセブン 03-5785-6447
シューズ ¥223,300(オールデン) お問い合わせ先/ラコタ 03-3545-3322
※税込価格

●作品情報
映画『たしかにあった幻』
監督・脚本・編集・プロデューサー:河瀨直美
出演:ヴィッキー・クリープス、寛一郎、尾野真千子、北村一輝、永瀬正敏、利重剛、中嶋朋子 ほか
2月6日(金)テアトル新宿ほかロードショー