現在も語り継がれるドラマ『池袋ウエストゲートパーク』のキング・安藤タカシ役でスターダムに駆けあがり、映画『GO』『凶気の桜』に主演した窪塚洋介。順風満帆かと思われたが、04年にマンション9階から転落。06年からはレゲエDeejay「卍LINE」名義で音楽活動を開始。17年には映画『沈黙-サイレンス-』に出演しハリウッドデビューするなど、とにかく「CHANGE」だらけの人生を歩んできた。窪塚さんはそれぞれの場面で、いったいどんなことを考えていたのだろうかーー?
【第3回/全4回】 

窪塚洋介 撮影/初沢亜利
窪塚洋介 撮影/初沢亜利

窪塚愛流に語った言葉 

 窪塚洋介さん(44)には現在、2人の子どもがいる。長男の窪塚愛流さん(19)は父と同じ俳優の道を選び、話題のドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(日本テレビ系)に出演し注目されている。父と同じ道を選び、活躍している姿をどう思っているのだろうか? 

窪塚「ドラマはまだ観られていないんですけどね。活躍しているのはうれしいですよ。うれしいんですけど、自分のこと以上に心配している部分は、正直、あるかも」

 業界のど真ん中にいる俳優よりも「窪塚洋介」として生きる道を選び、歩んできた父。愛流さんには、どんなアドバイスをしているのだろうか。

窪塚「具体的に演技うんぬんという話をしたこともあるんですけど、それ以上に自分の言葉で、自分自身だったり役のことだったりを話せるようになったほうがいいよ、ということは言いました。

 そのためには土台になる自分自身だったり、自分の体験や実生活、読んだ本や観た映画、あらゆる言葉が全部、肥やしになって自分自身になるから。そこをいっぱい耕して、自分の言葉で自分自身の思いを伝えられるような役者になってね、ということは言いましたね」