なんとなく生きていたら、なんとなくそういう芝居になってしまう

 愛流さんは『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』の試写会イベントで「教師のような存在はいますか?」という質問に、父・洋介さんが教師だと答え、「誰も教えてくれないようなことを教えてくれる」「考えさせられるし、人生の面白さをすごい教えてくれる」と答えていた。父の言葉はしっかり響いているようだ。

 愛流さんに伝えた、あらゆる言葉を肥やしにして自分自身を耕す……それはやはり自分自身の経験から生まれたものなのだろうか。

窪塚洋介 撮影/初沢亜利

窪塚「気持ちで演じるという部分ではそこが土台になるし、体験したことのない場面を演じるときも、それを想像するのに必要な土台にもなってくるんです。

 なんとなく生きていたら、なんとなくそういう芝居になってしまうし……やっぱり僕らが思っている以上に、全部が画面に映っていると思うんですよ。だから、いいことも悪いことも含めて、役っていうものにアウトプットしていくことは、とても大事なことだと思うんです」