同年デビューのJUN SKY WALKER(S)と男闘呼組。ともに同じ時代を生きてきたが…

 プロデューサーとアーティストのかかわり方は十人十色。双方が仕事と割り切ったドライな関係性もあり、もちろん、それで成功する例もある。

 だが、寺岡さんと成田さんの関係性は、互いにとって人生の転機“THE CHANGE”になった。ロックオンやナリトマが、スペシャルなバンドであるゆえんは、そんなところにあるのかもしれない。

「最初に会ったときはあいさつ程度でしたが、後日ごはんを食べに行き、男闘呼組のことや、昭次くん自身のことなど……、自叙伝『人生はとんとん』(集英社)に書かれているようなことをいろいろと話してくれました。
 JUN SKY WALKER(S)は、男闘呼組と同じ1988年デビューですが、当時はライブに明け暮れていて、『ザ・ベストテン』や『夜のヒットスタジオ』などの音楽番組を見る暇すらありませんでした。だから、そのときは男闘呼組のこともほとんど知らなかったんです。
 僕もバンドマンだったから、色々なバンドそれぞれに“バンドの人格”みたいなイメージを持っているのですが、昭次くんから聞く話は新鮮でしたし、“男闘呼組の人格”の解像度が上がりました。ほかのメンバーにはまだ会う前でしたが、そこから想像して作った曲が『パズル』(2023年)です」