高校では俳句部に所属「みんなビックリしたと思います。休み時間ずっと寝ているヤツが“急になんだ!?”と」
中学時代、私がハガキ職人だと知っていた同級生は2、3人。高校生になると俳句部に所属して、部活の友達とコンビを組んで文化祭で漫才やコントをやりましたが、みんなビックリしたと思います。ふだんクラスのお笑い担当でもないし、休み時間ずっと寝ているヤツが「急になんだ!?」と。休み時間に寝ていたのはもちろん、深夜ラジオばかり聴いていたからです。うれしくて覚えているのは、インパルスさんのラジオで堤下さんが「こいつ最近よく送ってくるな」と言ってくれたこと。板倉さんがネタメールを読んで笑ってくれたこと。「覚えてもらえたんだ! それに、面白さを認めてもらえたのかもしれない」という記憶は、はっきりと残っています。
そんなふうに同級生を驚かせてしまった私ですが、もちろん急に性格が変わったわけではなく、もともと“言葉”が好きなだけなんです。
小中高ずっと図書委員で、「分類番号:913」ばかり読んでいました。「小説・物語」の棚の番号です。大喜利と読書には、共通点があるんですよね。日常とちょっとだけ違う世界を、頭の中で思い描く楽しさ。「こういう世界が本当にあったらな」という楽しさが、読書にも大喜利にもある。
たとえば、「ドラゴンとルームシェアしてみてどうでしたか?」という大喜利のお題があるとしたら、ドラゴンとの共同生活においてのいいこと・いやなこと・細かいあるあるを想像するじゃないですか。そのときの頭の中って、物語に触れているときと同じなんじゃないのかな、と。
それに大喜利って、その人の生活や触れてきた言葉が答えに滲み出るから、面白いんですよ。コンビニの名前を出すとき、ファミリーマートの人もいるし、セブンイレブンの人もいる。数字を出すときは、どの数字を面白いと思うのか、人それぞれ違う。そういった自分の生活に空想の生活を重ね合わせる楽しさや、それによって世界がちょっと広がるのが、大喜利の醍醐味だと思います。
つづく
赤嶺総理(あかみねそうり)
1991年3月1日、沖縄県那覇市生まれ。趣味は大喜利、俳句、短歌、ネタ作り手伝い、酒。特技は楽屋で邪魔にならないところを見つけること。
書籍『おおぎりぼっち-大喜利百題百答-』(双葉社)
著:赤嶺総理
「こんな学校はイヤだ」をテーマに自作のお題・回答で100本ノック。読むだけで少し大喜利が得意になった気になれる、至極の一冊。