2月20日、東京・新国立劇場 小劇場で、ミュージカル『ラパチーニの園』がついに開幕した。開演に先駆けて行われたゲネプロ&取材会には、Wキャストで主演を務める林翔太・北川拓実をはじめ、宮澤佐江、珠城りょう、石井一彰、別所哲也ら豪華キャスト陣が登壇した。
19世紀アメリカの文豪ナサニエル・ホーソーン『ラパチーニの娘』が原作の本作は、2021年に韓国でミュージカル化され、2024年には「アーツカウンシル・コリア 新作賞」を受賞するなど高い評価を獲得。翌2025年に公式公演として再演され、今回は日本初演となる。
物語の舞台は、18世紀のイタリア・パドゥヴァ。植物研究の科学者・ラパチーニ(別所哲也)は、愛娘のベアトリーチェ(宮澤佐江)を外界の悪から守ろうと、毒草の茂る庭園で育ててきた。
ベアトリーチェは父に仕える乳母兼家政婦のリザベタ(珠城りょう)以外、誰ともかかわってこなかったが、ある日、画家を志す青年ジョヴァンニ(林翔太/北川拓実)が庭園にいた彼女に心を奪われると、いつしか2人は惹かれ合っていく。愛、科学の名の下に起こる「抑圧」と「暴力」、そして「触れることのできない愛」──。
美しくも残酷な演出、重厚な楽曲、そしてキャスト陣の鬼気迫る演技によって、観客は“愛の本質”を問う壮大なテーマへと引き込まれていく。