過去1番キツかった超過酷ロケの思い出「ギンギンの目で…」

──ベタなものというのは、それしかできなかったのか、狙った計算だったのでしょうか?

「こんなん言うの恥ずいですけど、逆張りもあります。ベタでいえば、大阪と東京の違いがあって、大阪のロケではスタッフさんから『儲かってまっか』というカンペが出るんですよ。“お店に『儲かってますか』って聞いてください”という指示ですが……もう、相手が誰だろうとお構いなし!
 一度、跡取りがいなくて悩んでいる工場へロケに行ったときも、カンペが『工場儲かってまっか』って。アカンやろ、そんなん!(笑)」

──(笑)。ほかにもロケではムチャブリがあるかと思いますが、これまで印象に残ったものはありますか?

「1番過酷だったのは、特番で、9日間で超能力を開花する合宿です。まだ売れてなかった頃のバイきんぐさんも一緒にいて、福引きのようなガラガラで、次に赤い球が出るか、白い球が出るかを当てなあかん。超能力があったらわかるやろ、という理屈です。外れたらご飯抜き。いやいや、まさかすぎるでしょ(笑)」

──それは過酷な……それで超能力は開花できたのでしょうか?

「開花も何もできず、空腹の状態でずっと密室にこもってるから、ただただ精神崩壊していきました(笑)。だって、『透視をしよう』と紙コップの底に黒いマジックで塗った丸を描いて、その上にもう一個紙コップ被せたものをいくつか用意し、『どれに丸が描いてあるか超能力で当てなさい』とやるんですよ。
 みんな腹減ってもうて、ギンギンの目でガン見するんです。そうしたら、1人の女の子が『見える!』って言い出して」

なすなかにし・中西茂樹 撮影/河村正和