スベることも気にしない!「スベったとて死ぬわけでもない」

──ついに見えるように……!?

「まさか(笑)。でも、今も忘れられないのが、カメラさんがその様子を撮りながら、『俺にも見える……』って震えながら言い始めたんですよ。『ウソやろ!?』と思って、ほんま怖かったです。
 これ実際には、めちゃくちゃ濃く色を塗ってると、丸が透けて見えるやつもあったというオチなんですけど(笑)。あのロケはめっちゃしんどかったですね」

──しんどいロケもありますが、「できないとは言わない」がモットーなんですよね。

「言われたら、とりあえずやりますね。僕、こう見えてもめっちゃ負けず嫌いなんです。例えば、『この状況でこれやっても絶対スベるやろ』って分かってても、逃げるんが嫌。逃げたくないから断ったことがなくて、やってスベるんです」

──スベった時に、「やっぱやらなきゃよかった……」とはならないのですか?

「いやあ、自分でも笑けてしまうんですよ。スベってることもわろてまうというか。『めっちゃスベってるやん!』って。別に、スベったとて死ぬわけでもないですしね」 

 自分で自分のことを面白がれる強み。ブレないその芯は、中西さんと那須さんのコンビ結成の経緯にさかのぼる。中西さんは、「ずっと晃行と一緒に遊んでいたいから」コンビを組んだということを公言している。

「子供の時からやってることが変わらないんですよ。これ、面白そうやからやれへん? あそこ行かへん? って僕が晃行を誘って遊ぶ。それを今、どんな場所でもやってるだけなんです」

 自身でロケは「オールドスタイル」と言うが、街を歩くなすなかにしに漂うのは、まるで子供がワクワクして探検しているかのような少年っぽさ。それが、周囲の人の心をほっこりとあたたかくする源泉であり重宝される秘訣なのだろう。

(つづく)

■作品情報
『いまのところ』(双葉社)
著:中西茂樹(なすなかにし)
発売日:2026.02.18
予価:1,650円 (本体1,500円)
判型:四六判
ISBN:9784575320510