非常事態も前向き変換「転機が訪れてるんだと切り替えました」
「芸人として、それまでの“当たり前”が揺らいだ瞬間でしたね。でも『もうダメや』とは思わなかったです。もちろん倒れた時はすっげえ心配でしたけど、嘆いていても仕方がないし、時は戻らない。こうなったということは、僕たちにひとつの転機が訪れてるんだと切り替えました。絶望するよりも、何か意味を探すんです。僕は、人生には意味があることしか起こらんと思ってるから」
──コンビのピンチを、中西さんはどう捉えたのですか?
「僕は、“1人のスキルアップ時期”だと捉えました。そして晃行は、これからますます人に助けられる場面が増えるやろうから、感謝の心をより鍛える時期が来てるのかもしれない、と」
コンビとして未来を見るからこそ、「今できること」の視野は広く、解釈も深い。「責任に挑戦した」時期でもあったという。
「それまで晃行が進行役で、僕は自由に動かせてもらえるポジションだったんですよね。だから、晃行の方が覚えることも多かったし、何かあったら軌道修正するのも晃行。晃行のほうが絶対的に負う責任が多かったところを、僕が挑戦するターンが来たなと」
1人で現場に飛び出さざるを得なくなり、自信もついた。中西さんは「挑戦には、年齢も芸歴も関係ない」と言う。
「芸歴20年以上あるけど、1人で現場を成立させるのは本当に初の挑戦でした。けど、1人でもいけたという手応えは自信になったし、何よりも晃行がもっと遊べるようになれるやろと思っていました。それは挑戦しなかったらわからなかったことですよね」