現在、レギュラー番組を多数抱え、“ロケ芸人”としても引っ張りだこのお笑いコンビ・なすなかにしの中西茂樹さん。松竹芸能に所属し、大阪で華々しい芸人デビューを飾った後、上京したのは18年前のことだ。持ち前の明るさと直感で困難を乗り越え、気づいた「当たり前の日常の尊さ」とは――。2026年2月、初の著書となる『いまのところ』(双葉社)を上梓した中西さんの、芸人人生を大きく変えた“THE CHANGE”とは。【第9回/全10回】

なすなかにし・中西茂樹 撮影/河村正和

 “ロケ芸人”としての手腕はもとより、その仲の良さが人気でもあるいとこ同士のお笑いコンビ・なすなかにし。2人は準レギュラー状態で『ニノさん』(日本テレビ系)に出演し、2021年11月からロケVTR出演者として各地を飛び回ってきた。

 2人のわちゃわちゃロケに、MCを務める嵐・二宮和也さんが笑う姿も名物だった同番組。そんな番組は2月20日をもって約13年の歴史に幕を下ろしたが、中西さんも特別な思いがあるという。

 中でも忘れられないエピソードが、相方の那須が脳梗塞から復帰した2024年4月。この時、二宮さんは復帰を祝うようなポストを自身のXへ投稿していた。二宮さんはMCとしてスタジオでロケVTRを視聴し、基本的になすなかにしと直接会うことは少なかったのだが……。

「二宮さんとは、そこまで直接お話したことはないんですけど、晃行が復帰した時に、唯一“僕のこと”をつぶやいてくれたんですよ。闘病で1番頑張ったのは晃行ですし、復帰の際には“那須くん、よく頑張ったね”“復活おめでとう”と晃行への言葉をたくさんいただいたんですが、二宮さんだけは僕に言及してくれたんです!」