大先輩・三宅裕司と創る“計算された笑い”「経験できるのが本当にうれしい」
「このキャストはこういうキャラクターだからこういうセリフを……というようなことを考えているようなので、どんなものが出来上がるのかとても楽しみです。だから僕はどういう準備をして稽古を待てばいいのかなと。家でなにかやっておいたほうがいいのかなと思うんですよね。でも、みんな役作りをするときに、映画やドラマを観るって聞きますけど、熱海五郎一座はどの作品ともちがう、ちょっと不思議な立ち位置なんですよね」
ほかのドラマや映画作品とはジャンルのちがう「東京の軽演劇」の独自の演じ方について、大木さんは「お芝居ともコントともちがう」と説明する。
「この“軽演劇”というジャンルがね、観ていて心地いいんですよ。僕は埼玉出身で、東京の笑いの文化圏で育ってきているので、昔から東京にあるこのジャンルの中で東京の笑いを創る立場になれたというところに、幸せを感じます」
出演者には三宅さんのほか、渡辺正行さん、小倉久寛さん、春風亭昇太さん、東貴博さん、深沢邦之さん(東さんと深沢さんは交互出演)が名を連ねる。
「僕が小学生のときに初めて聞いたラジオが三宅さんの番組だったんです。ニッポン放送の『三宅裕司のヤングパラダイス』ですね。春日部にあった実家は団地でね、窓際ギリギリにラジカセを置かないと電波が入らないという場所で。雑音まじりに三宅さんのラジオを聞いて、俳優さんなのか芸人さんなのかわからないけど、“本当に楽しい話をするおじさんがいる”くらいの認識でした」
三宅さんとの初対面は「たぶん、『THE夜もヒッパレ』(日本テレビ系)だったと思う」と振り返る。
「三宅さんが司会をなさっていたんですよね。たぶんメイク室かなんかでお会いして、“ラジオ聞いてました!”と話した記憶があります。俺みたいに言ってくるやつは今までたくさんいたんだろうなあ、なんて思いながら挨拶しました」
ーー演出家としての三宅さんと接するのはこれからですよね。
「三宅さんは“稽古をしながら笑いを創る”と聞いたことがあるんですが、今から楽しみです。テレビの収録って、その瞬間に生まれるアドリブ的なおもしろさが多いですが、今回はちゃんと稽古をして創る。“これは受けないから外そう”、とか“この言い回しはこうしよう”、“こういう展開をしたらうけるかも”など、稽古場には計算された笑いがあるんだなと。それを経験できるのが本当にうれしいです」