極楽とんぼ・山本圭壱との運命の出会い。「いじられるキャラクター」への転換
山本さんはゴールデンゴールズだけでなく、『TEAM神様』という芸人さんの草野球チームを率いていました。野球をプレーしながら、ひたすらお客さんを楽しませる山本さんの姿に憧れて、そのチームに入団させて欲しいとお願いしました。
TEAM神様は、選手たちが相手チームをとにかく笑わせながら真剣勝負でも勝ちまくるというチームだったんですけど、笑いとスポーツの融合が見事で、衝撃を受けたのを覚えています。みんな打席に入るときにルーティンのネタを持っていて、それを山本さんたちがいじって笑わせるんです。
じゃあ、自分もそれでいじってもらえるようなキャラクターになりたいと思って。もう素振りから誰も出せないような音を出して全力で振って、打席に立ったらどんな球が来ても全速力でフルスイングして、塁に出たら二盗、三盗して……身体能力のヤバい野生的なキャラクターを前面に出すようにすると、それを徐々に面白くいじってもらえるようになりだしたんです。
そして、山本さんに紹介してもらった西麻布のバーで、また転機が訪れるんです。
そのバーは多くの芸人さんが集まる店で、そこで芸人さんたちが毎夜、テレビ番組のような楽しいトークを繰り広げていた。ここで何かをつかもうと、そのトークを録音して、それを聴きながら全員分の声を真似してしゃべることで、なんで笑いが生まれるのかをひたすら研究しつつ、動物の倒し方に関するしゃべり方を少しずつ磨いていきました。
つづく
武井壮(たけい・そう)
1973年5月6日生まれ、東京都出身。タレント。修徳中学・高等学校を卒業後、神戸学院大学に進学し、陸上競技を始める。大学3年からは十種競技に転向し、同大学卒業後に学士編入した中央学院大学時代の97年に十種競技で日本選手権優勝。卒業後は陸上競技を引退し、ゴルフ留学やスポーツトレーナーなどを経て、芸能界入り。2013年に『うもれびと』(フジテレビ系)に“百獣の王”を目指す男として出演し、大ブレイク。『笑っていいとも!』をはじめ、数々のバラエティ番組でレギュラーを務めるようになった。現在は俳優の仕事を増やし、国内やタイ・フィリピンなどの映画やドラマなどで活躍する。