オーディションに気負わず臨んでつかんだ転機と、奥深き「麻雀」の世界
――永井豪さん原作のコミックの実写化で、主人公の如月ハニーを原幹恵さんが演じていましたね。このドラマには3人のハニーが登場していましたが、水崎さんが演じたのは、そのうちの一人のシスターミキ。
「原作のハニーはお色気があって、明るいキャラクターで自分とはかけ離れていると感じたので、正直なところ積極的に挑戦したいとは思えていなかったんです。だから、オーディションでは気負わず臨んだら、逆に受かりました(笑)。
役柄の説明を受けたらミキはクールなタイプと聞いたので、今までの自分のつらいことや経験のすべてを投影できるなって思い、そこで初めて“向いてる仕事かも”って思えたんです」
――そうなんですね。ところで、話は変わりますが、大の麻雀好きだと聞いてます。
「ある映画で雀師の役を演じさせてもらったんですが、このときにすごく勉強して、それからハマりました。麻雀をしているときは、すごくリラックスできるので、気分転換にやることが多いですね」
――映画『真 兎-野性闘牌-』(2013年)ですね。麻雀の魅力といったら?
「麻雀って最初の配牌が良くなかったとしても、自分のツモとその後の選択で、どうにでも変えられる、逆に言えば、良い配牌であっても全然上がれないこともあって。これって人生に似ていると思いませんか?」
――とても奥が深いんですね。
「そう! しかも、麻雀はプロにも勝つことができる唯一のボードゲームなんです。将棋だと素人がプロとやっても勝てないじゃないですか。でも、麻雀には運の要素もあるので、一回の局だったら勝つこともあるんですよ。そんなところにも面白さがあります」
――ちなみに、これまでで最高の手は?
「麻雀番組の24時間バトルの最終局でスッタン(四暗刻単騎待ち)を張った局があって。結果は負けたんですが、視聴者で麻雀好きの方の間では、すごい印象的だったみたいです」
――麻雀の話になると俄然、熱の入り方が違いますね(笑)。
つづく
水崎綾女(みさき・あやめ)
1989年生まれ、兵庫県出身。2004年「第29回ホリプロタレントスカウトキャラバン」でヤングサンデー賞を受賞しデビュー。2006年、ドラマ『吉祥天女』で俳優デビューを果たす。以降、多くの映画、ドラマに出演。ヒロインを演じた映画『光』(2017年)が「第70回カンヌ国際映画祭」でエキュメニカル審査員賞を受賞。