9人のプロフェッショナルたちが語った“予想外”の物語
本書に掲載されたのは、俳優、脚本家、テレビプロデューサーなど様々なジャンルの多彩な9人との対談。事前に様々な準備をして臨んだとしても、予想外の展開になったりはしないのだろうか。
「皆さんがいい意味で“予想外”の物語を語ってくれました。すでにお話された内容でも、雑誌のインタビューでは端折られたかなと思うようなエピソードまで丁寧に聞くことができたので、そこが面白かったなと思います。それに、本人の声で聞けた、というのが嬉しかったですね。本人目線の話が一番リアルなんです」
それぞれのフィールドの第一線で活躍するゲストたちとの魅力的な対談。その中でも、「ほぼ日」代表取締役会長・糸井重里さんとの対談は、印象的だったという。
「糸井さんのお話は、歴史の話を聞いているような感覚でした。もともと広告畑を追いかけていて、糸井さんはその中でも目立つ存在。さまざまなコピーライティングを手がけてこられた裏側の話や、なぜこういう仕事をすることになったのかというエピソードは、本当に面白かったです。糸井さんの今の興味についての話も印象的でしたし、糸井さんって何よりお元気ですよね(笑)。とてもエネルギッシュな方で、刺激を受けました。あの年齢まで忙しく、楽しみながら仕事ができるんだな、と感じました」
また、声優・俳優の津田健次郎さんとの対談では、漫画編集とアニメ制作、それぞれの最前線が交わる現場についても語られている。
「アニメは、一つの企画が立ち上がってから世に出るまでに、3年から5年ほどかかります。漫画原作のスタートから考えると、さらに長い年月がかかっているものもあります。そうして長い時間をかけて作られる一方で、アニメは1クール3ヶ月ほどで終わってしまうことが多い。それでも放送に至るまでには、多くの人の思いや情念が込められていて、そうした思いを知ることで、津田さんは演技により熱が入ると話されていて、なるほどと思いました」