アフレコ初日へ参加する意義「原作の美学がきちんとアニメチームに共有されていく」
林さん自身はできる限り、アフレコの初日は原作者と一緒に現場になるべく足を運ぶようにしているという。
「アフレコ全部とは言わないまでも『初回は行きましょう』と声をかけて、できる限り足を運ぶようにしています。原作者さんと一緒に行くのは、原作チームから渡したバトンをアニメチームが練り込み、初回のアフレコで声優の方が命を吹き込む、その最初の瞬間は見に行こう、という気持ちからです。その場でアニメチームの皆さんから質問を受けることもありますが、役者さんや監督に対して原作者さんが直接答えることで、作品の解像度が上がり、原作の美学がきちんとアニメチームに共有されていく。とても重要な時間だと感じています」
最近では、オンラインでアフレコをチェックできる仕組みも整い、アニメ制作の現場とよりコミュニケーションが取りやすくなっているという。そうした変化の中で、原作漫画の編集者とアニメ制作現場のやり取りのあり方も、少しずつ変わりつつあるのかもしれない。一方で、漫画編集者と作家の関係ややり取りについては、林さんの親友でもある俳優・風間俊介さんとの対談で、より深く語られていた。
<書誌情報>
タイトル:『9人の「超個性」プロの新仕事論』
著者:林士平
発売日:2026年3月30日(月)
判型:四六判
価格:1,800円(税別)
発売:双葉社
購入:https://www.futabasha.co.jp/book/97845753206330000000
