甲田まひるは、22歳。小学生のころからオシャレ過ぎるコーディネートがインスタグラムで話題になり、一躍有名に。16歳でジャズピアニストとしてアルバムを発売し、最近ではシンガーソングライターとしてドラマの主題歌を手がけるなどマルチな活躍をしている。Z世代の彼女にとっての人生の「CHANGE」に迫った。【第2回/全5回】

甲田まひる 撮影/川しまゆうこ、ヘアメイク/山口かな子

『チェンソーマン』は、23年8月までの累計発行部数が2600万部を超える超人気マンガ。それを舞台化する注目作『「チェンソーマン」ザ・ステージ』で甲田まひるさんはパワー役を演じる。解禁されたとき、甲田さんの周囲の方からどういった反応があったのか。

「いろんな人から“すごいね”って言われました。パワーちゃんと『チェンソーマン』という作品の影響力の大きさをその時にあらためて感じましたね。

 ふだん漫画やアニメの話を全然しない友達からも反響があったので、やっぱり『チェンソーマン』のことをみんな知ってるんだなっていうのを感じました」

 甲田さんが演じるパワーは、悪魔が人間の死体を乗っ取った魔人だ。かわいらしいビジュアルながら非常に好戦的な性格かつ自己中心的で子どもっぽく、トラブルメーカーとして物語をかき乱す。しかしどこか憎めない、多くの人から愛されているキャラクターなのだが、甲田さんが初めてパワーのメイクや衣裳を身につけたときはどう思ったのだろうか。

「それまではやっぱりどこか実感がなかったんですけど、衣裳を着て、ヘアメイクをしてすごく気合が入りました」