18年前、初めての挑戦
初めての試みを弾んだ声色で教えてくれる内田さんだが、18年前にも俳優の世界で“初めてのこと”を体験した。それまで活動していた舞台から、映像の世界へ、足を踏み入れたときである。
「最初は、舞台を観て声をかけてくださった橋口亮輔監督の映画『ぐるりのこと。』(2008年)に出演させていただき、そこから白石和彌監督の『ロストパラダイス・イン・トーキョー』(2010年)で初めて主演を務めて、その時期から、映像作品にもしっかり参加し始めた時期でした。でも、演劇の延長で芝居を求められるというか、やり方が違わない映画に関わることが多かったので、 “映像の仕事にスイッチしたぞ”という気持ちはなかったんです」
それが劇的な変化をもたらしたのが、テレビドラマへも出演するようになってからのこと。「テレビドラマと映画は、似て非なるものだな」と、常々感じていると話す。
「テレビドラマはずっとやり方を模索していて。これもまた最近のCHANGEポイントなんですが、2年くらい前からかな? 人生で2回目の連続ドラマのレギュラーとして出演した『9ボーダー』(2024年、TBS系)で、自ら意識して"ドラマにレギュラーでかかわっていくってどういうことなんだろう。勉強したいな”という気持ちを持ったんです」
「いまもまだ、勉強中なんです」とはにかむように話す内田さんだからこそ、年齢やキャリアにかかわらず新たな場所で活躍できるのではないだろうか。
うちだ・ちか
1983年3月12日、神奈川県出身。日本大学芸術学部文芸学科中退後、演劇活動を開始。さまざまな演出家のもとキャリアを積み、2008年に橋口亮輔監督「ぐるりのこと。」で映画デビュー。近年は毎クール連続ドラマに出演中。近年の主な出演作に舞台『ふくすけ2024ー歌舞伎町目次録ー』(2024年)、『おどる夫婦』(2025年)、映画『ナイトフラワー』(2025年)、『災 劇場版』(2026年)、ドラマ『君が死刑になる前に』(2026年、日本テレビ系)、『田鎖ブラザーズ』(同、TBS系)、『お別れホスピタル2』(同、NHK)、『風、薫る』(同)がある。