タテ型ショートドラマの撮影ならではの経験

ーードラマや映画とはまったくちがうと思います。どんなところが新鮮でしたか?

「まったくちがいますね。台本を読んで驚いたのが、ショートドラマだから当たり前だと思うんですが、1話2,3分の中に必ずドキドキする展開というかカットやセリフがあり、次が見たくなるような展開にしていかないといけないんだ! ということでした。かつ、画角も限られているからひとりひとりの表情、顔の寄りを見せることが多くて、モノローグで進めていくシーンも多いんですよね。そうなると、顔の寄りで撮られているときに全体の流れも全部わかっていなきゃいけないし、全部作り込んでいかなきゃいけない」

 モノローグのシーンは「助監督にモノローグをずっと読んでもらいながらお芝居したり」と、初めての撮影を味わった。

「ここまでモノローグを想定して一人芝居みたいなカットがあるのは、ちょっと珍しいな、と思ったり。長回しで舞台の芝居のように何分間も通して撮影したりもしました」

ーー撮影場所が多くないのも特徴ですよね。

「そうですね。シチュエーションがひとつなので、画が退屈にならないようにいろいろな撮影の仕方をしていました。監督から事前に聞いていたんですが、画を工夫するために最大4カメで撮ったり、ちょっと魚眼になるかならないかみたいな小さなカメラで撮ったり、下から煽ったり、タイヤのついたとある道具を使っておもしろいワークをしたり。撮影の仕方が、いままでやってきたものとは全然違いました」