木曜日は里子を育てる気さくなカフェ店主で、金曜日は一見気が強そうに見える心根の優しい検視官、土曜日はがんを治療しながらも働く看護師、そして毎朝8時から15分間は、変わったものばかりが置かれたハイカラな商店の店員ーー同クール、さまざまなドラマであらゆる人間を演じ、そのたびに印象的な余韻を残す俳優・内田慈さん。舞台、映画、ドラマとそれぞれの場で活躍し続ける内田さんの、THE CHANGEとは。
【第3回/全5回】
すっきりとしたフェイスラインと、デコルテから肩にかけてのラインが美しく際立つ俳優の内田慈さん。取材スタッフが、そのきゃしゃな佇まいにほれぼれしていると、マネージャーさんが「ドラマのために減量したんです」と教えてくれる。
――今期は5本のドラマに出演しますが、どの作品でしょうか?
「『お別れホスピタル2』(NHK)です。前回のシリーズの撮影は2年前で、そのとき私が演じた看護師の赤根涼子さんが、喉頭がんのステージ3であることが発覚して、療養に専念するために仕事を辞めるという決断をしていて、当時も減量したんです。今回はその後の話なので、オファーをいただいたときに“これは減量が必須だな”と思って挑みました」
――どれほど減らしたんでしょう。
「8キロです。前回は撮影しながら体重を落としていったので、とにかく究極までカロリーを摂取しない方法にしたり、普段からランニングが趣味なので走ることで急遽落とすことができたんです。けど、同じダイエット法をしていると、落ちにくくなることがあるそうで」
――そうですよね。1度目で成功したから同じことをしても、2度目は1度目のような効果が出ないことはよくあります。
「今回、2年経っていることもあって全然落ちなかったんです。最初の2か月くらいほとんど変動がなくて、これは困ったなと思い少し食べる量を減らして走っても変わらなくて。だから、これはまたしっかり勉強しなきゃいけない、と思いまして」
役作りや初めての撮影など、これまでそのつど勉強してきた内田さん。ここでもしっかりと勉強し、自らを導いた。
「自分のいままでの体質的に、糖質はあまり摂らないほうがいいみたいで。でも脂質は摂りながら長期的に落としたほうがいいなと。それで改めてどういう肉を食べたら効果があるのか、脂質の量はどうなのか……といったことを勉強しました。筋トレはあまり得意じゃないので少なめにして。そもそもムキムキじゃないほうがいいので」
――病気療養中の役ですもんね、ムキムキは違いますもんね。
「そうなんです。それで野菜たっぷりのスープ中心の生活にして量もしっかり管理していたら効果がでてきて、追い込みの段階では徹底的に炭水化物を抜きました」