デビューから20周年を迎え、俳優として円熟味を増す一方で、プライベートでは2児の母として奮闘する北川景子。5月8日に公開を迎えた最新主演映画『未来』では、湊かなえ原作のヒリつく世界観に挑み、凄絶な過去を背負う母親役という難役を演じ切っている。凛とした佇まいの中に宿る、役者としての覚悟と等身大の素顔に迫る双葉社 THE CHANGE特別インタビュー。(第3回/全4回)

北川景子 撮影/川しまゆうこ ヘアメイク/SAKURA(makiura office) スタイリスト/多木成美

どっちつかずの不安を抱えていた20年前の自分へ

 映画『未来』は、過酷な環境に生きる少女・章子のもとに「20年後のわたし」から一通の手紙が届くところから絶望と希望の物語が交錯していく。この「時を超えた手紙」というストーリーにちなみ、北川自身が「20年前の自分」に手紙を書くとしたら、いったい、どんな言葉を贈るのだろうか。

 20年前といえば、北川が19歳から20歳の頃。まさにキャリアの礎を築きつつあった時期だ。

「大学2、3年生くらいで、もう必死に頑張っているときですね。当時は、大学を卒業できるのかすごく心配していた時期だった気がします」と北川は振り返る。

「中途半端に仕事があって大学を休んで単位も落としていたし、かといって、この仕事で食べていけるほど軌道に乗ってもいなくて。どっちつかずになりそうな不安がすごくあった時代でした」

 だからこそ、過去の自分にはこう伝えたいという。「『大丈夫だよ』と言ってあげたいですね。『卒業してるよ』っていうことと、『今のところ、お芝居で食べていけてるよ』っていうことを伝えたいです。それを知るだけで、めちゃくちゃ安心すると思います」