キュートなビジュアルと伸びやかな歌声で、お茶の間に親しまれている歌手の石川ひとみさん。1981年にリリースされた『まちぶせ』が大ヒットし、同年末に『NHK紅白歌合戦』に出場。国民的人気歌手の仲間入りを果たした。
『まちぶせ』は、いまなお愛聴されており、この2026年4月に、リリース45周年を記念したアナログ盤『まちぶせ〜青春の45回転〜』が発売。同月に開催する大手町三井ホールでのライブ『発売45周年記念コンサート~Forever〜』も完売する人気ぶりだ。本連載では、いまも変わらぬ愛らしさをたたえ、精力的活動を続ける石川さんの人生観が大逆転するような“THE CHANGE”に迫る!【第2回/全6回】
1978年に歌手デビューして以降、テレビへの出演を重ねるなど、活躍してきた石川ひとみさん。華やかな活動の裏側で、両親と交わした「4年間の約束」の期限が迫る中で、焦りを感じていたという。心の中でひとり、「次のシングルで歌手を辞めよう」と決意したそのとき、音楽の神様が彼女へ手渡したのが『まちぶせ』だった。
「ディレクターさんから、『まちぶせ』はどうかと言われたときは驚きましたが、仮歌を歌ったときにこの曲を歌いたいという確信に変わりました。そして、“この曲を歌いたいです”とハッキリ伝えました。
それまで一度も、自分からこんな曲が歌いたいとか、この曲は嫌です……なんて言ったことがなかったんですが、これが最後と思っていたから何でも言わなきゃという気持ちだったんでしょうね(笑)。後日、ディレクターさんから、“ひとみちゃんが自分の意見を言ったのは、あのときが初めてだったよね”と言われました。人見知りで自分の意見がなかなか言えない性格だったから、スタッフも驚いたのかもしれません」