キュートなルックスと愛くるしい話し方で日本を席巻したビビアン・スー。1996年から出演した『ウッチャンナンチャンのウリナリ!!』発の音楽ユニット・ブラックビスケッツはヒット曲を連発し、NHK紅白にも出演。03年からは台湾に拠点を戻し、日本のファンの前から姿を消した。現在はアジア全域で活躍するマルチタレント、そして母親として多忙な日々を過ごすビビアンさんの「THE CHANGE」とはなんだったのかーー。【第4回/全5回】

ビビアン・スー 撮影/片岡壮太

 ビビアンさんは2014年に結婚し、翌年に第一子を出産。女優、アーティストとして多忙を極めるなか、子供とどのようにコミュニケーションをとっているのだろうか。

「ママには休みがないんです。いま台湾で映画の撮影をしていることもあって、24時間働いてますね」

 困ったような、嬉しそうな、なんとも言えない表情でそう答えたビビアンさん。その忙しさには、ビビアンさんの生活拠点やお子さんとの暮らし方にも理由があるようだ。

「いま私は台湾とシンガポールの両方に家があって、行ったり来たりしているんですが、子供はシンガポールのほうで暮らしています。

 台湾では四季を感じるんですけど、シンガポールは基本的に毎日夏のような気温なので、いつも子供と一緒にプールで泳いでますね」

 忙しい仕事の最中にもお子さんと一緒にプールで遊ぶ時間を設けているビビアンさん。24時間働いているという言葉も大げさに言っているのではないようだ。

「台湾に戻ったらスケジュールはほとんど全部仕事でいっぱいなので、 シンガポールに戻ったら、すべてのスケジュールを子供に合わせるようにしています。プール以外にも遊園地とか、公園に行ったり」

 輝かしくも忙しい日々を送る台湾でのスターとしての生活と、子供と一緒に何気ない日常を送る母親としてのシンガポールでの生活。その両方をこなしているとてつもないバイタリティには思わず感服してしまう。ビビアンさんの話は続く。