人々の親しみやすさは変わっていません

 ビビアンさんは、手の甲に「レトロ」とメモを書きこんでいたのだ。楽しそうに説明しながらも「私の日本語すごい下手ですから」と謙遜し、「生麦生米生卵」、「東京特許許可局」と早口言葉を練習し始めたビビアンさん。彼女のその奔放で明るい振る舞いが、聞いてるこちらの気持ちも楽しくしてくれた。

 ブラックビスケッツでで活躍していた1998年と、今回来日した2023年、日本の様子はビビアンさんの眼から見て、変わっているのだろうか。

「新しいビルやお店がたくさんできましたが、人々の親しみやすさは変わっていません!」

 最後に、日本のファンへのメッセージを聞いた。

「台北ミュージックセンター(音楽などのイベントを行うため2020年に完成した最新の施設)でコンサートを企画し、日本の皆さんを連れて来て一緒に楽しむことができたら素晴らしいですね。コンサートが終わったら一緒にオープントップバスに乗って台北市内を観光し、私がお勧めする台北のグルメや観光スポットをみんなに勧めることができたら最高ですね」

 母国である台湾、そして多くのファンがいる日本のために、ビビアンさんはたくさんの素晴らしい「THE CHANGE」をもたらしてくれるだろう。

ビビアン・スー
1975年3月19日生まれ。台湾出身。1990年から台湾でアイドル、女優として活躍。1995年からは日本でも活動を開始し、1996年からレギュラー出演した『ウッチャンナンチャンのウリナリ!!』にて結成された音楽ユニット・ブラックビスケッツでの活動で大ブレイク。98年の『Timing』は200万枚以上の大ヒットを記録し、同年のNHK紅白歌合戦に出場。『笑っていいとも!』のレギュラーにも起用される。03年からは台湾に拠点を戻し、アジア全域でアーティスト、女優として活躍。2014年にシンガポールの大手海運の二代目CEO結婚し、翌年に第1子を出産。芸能活動をしながら一児の母親として多忙な日々を過ごしている。2022年に12月に20年ぶりにブラビが復活し、ファンを喜ばせた。2023年に台北市観光大使に就任。「台北、おひさしぶり!観光キャンペーン」(https://www.travel.taipei/ja)で台北の魅力を発信している。