ソロで自由にのびのびとやらせてもらえてありがたかった
小室さんを「お父さん」と表する鈴木さん。「私はたぶん、グループアイドルの中にいたら折れていたと思います。そんな性格だからこそ、ソロで自由にのびのびとやらせてもらえてありがたかった」と振り返る。
鈴木「それは小室さんだけではなく、周囲のスタッフさんも心がけてくれていたと思います。調子に乗ったりおごったりしないように、私が表紙の雑誌が並ぶ時期には、”今は発売時期だから、コンビニに行かないでね。変わりにほしいものは買ってくるよ”って。でも、隙を見てシュッ! とコンビニに行こうとして、すぐに捕まっちゃったり(笑)。感覚が普通の女子高生のままだからこそ、徹底して守られている感覚がありました」
1999年3月25日にリリースしたファースト・アルバム『SA』が売上250万枚の大ヒットを記録してもなお、“普通”の感覚を持っていたからこそ、名だたる歌姫に囲まれても魅力が際立っていたのだ。
■鈴木亜美(すずき・あみ)
1982年2月9日生まれ、神奈川県出身。1998年2月、オーディション番組『ASAYAN』(テレビ東京系)の『ボーカリストオーディション・ファイナル』で1位となり小室哲哉プロデュースで歌手デビュー。シングル『white key』や『BE TOGETHER』、アルバム『SA』や『infinity eighteen vol.1』などで大ヒットを記録し、ヒットチャート常連歌手としてメディアを席巻。現在は3児の母としてSNSで飾らない育児を発信中。バラエティ番組では激辛女王として再ブレイクし、25周年の今年は新曲『I just feel good(Prod.TeddyLoid)』をリリース。