『ぎんざNOW!』「素人コメディアン道場」で活躍

――若手だと思っているからYouTubeチャンネルにも挑戦するし、トークライブも開催するんですね。

「トークライブもスタッフから“やりませんか?”と言われて、日頃から仲の良い人やコラボした人をゲストに呼びました。

 まずは清水ミチコさん。藤井隆君が僕と清水さんとYOUさんが好きで、『四季の会』と言って季節ごとに4人で食事会をしていたんです。藤井君が袋とじつきの雑誌を持ってきて、僕に下ネタを言わせようとして。藤井君とYOUさんがめちゃくちゃ笑ってくれるんだけど、ひどくなってくると、清水さんが奥さん役で“もうやめなさい”とたしなめてくれるんです。

 コラボした鬼越トマホーク、ナイツの塙君ともエピソードはあるし、なんといっても柳沢慎吾君。YouTubeチャンネルで柳沢慎吾君と若山富三郎さんの話をしたら150万回以上回って、サザンオールスターズの桑田佳祐さんもラジオで笑ったと言ってくれて。それを柳沢慎吾君の肉声で話してもらおうと思ってます。僕は振ればいいだけなので、ラクができそうです(笑)。若山先生のマネは僕のほうがうまいので、いいコラボになるのかなと」

――柳沢慎吾さんは、関根さんと同じく『ぎんざNOW!』の「素人コメディアン道場」出身です。

「僕が初代のチャンピオンで、彼が最後のチャンピオンなんです。当時は養成所がなくて、芸人の弟子になるしかなかったから、『素人コメディアン道場』は貴重な場所だったと思います。小堺君、とんねるず、ザ・ハンダース(清水アキラなど)が出ていますから。

 あの頃、僕は『素人コメディアン道場』にどうしても出演したくて。オーディションで後ろがいなかったから、ジャイアント馬場VSフリッツ・フォン・エリックの三本勝負とか45分やったんです。そうしたら、プロデューサーの吉村さんが“関根はネタをたくさん持っているから、勝ち抜き戦のオーディションにしよう”とルールを変えて。僕が5週勝ち抜いたら、いまの事務所にスカウトされて、翌週から『ぎんざNOW!』のアシスタントになってました。オリラジより早かった(笑)」

――関根さんは、今後どうなっていきたいですか?

「80歳から毒舌キャラになっても面白そうだなと思って。身近な後輩の前では、言いがかりのような毒を吐くことがあるんです。でも、お爺さんになったら世間も毒舌を許してくれるんじゃないかと。“お爺さんが言ってることだからな”って(笑)。いまはまだ若手なので謙虚に頑張りますよ」

関根勤(せきね・つとむ)
1953年8月21日生まれ、東京都出身。『ぎんざNOW』の「素人コメディアン道場」で初代チャンピオンとなり、芸能界入り。1989年からカンコンキンシアターの座長を務める。2022年5月、YouTube公式チャンネル「関根勤チャンネル」を開設。関根勤チャンネル トークライブ2023「ある意味怖い 絶対配信できないここだけの話」が10月7日、8日に銀座・博品館劇場で開催される。