「俺も、売れなくて可哀想とか言われても、本当に言うとわかんなかった」

ーーオードリー若林正恭さんと南海キャンディースの山里亮太さんの自伝的ドラマ『だが情熱はある』は、大いに話題になりました。山里さんはめちゃくちゃ努力して、ノートにめちゃくちゃ書いてましたね。

「芸人の半分はそうだと思いますよ。がんばってる人間はがんばってる。がんばった時期もあったんだと思います。でも、いつからかみんな待つようになった。なんか歩いててもあんまり意味ないから、待ってみるか。それで、ずっと座ってる。

 俺も、売れなくて可哀想とか言われても、本当に言うとわかんなかった。だって好きでやってんだから別に……こんなの当たり前だしな、と思ってましたから」

 笑いという病に、最も深く冒されていたのは西堀さんだったのかもしれない。

■プロフィール
西堀亮(にしほり・りょう)
1974年生まれ、北海道出身。1998年に滝沢秀一とお笑いコンビ「マシンガンズ」結成。発明学会の会員であり、くつの丸洗い洗濯ネットが商品化されたことも話題に。散歩動画を投稿するYouTube「西堀ウォーカーチャンネル」を2021年に開設。2023年『THE SECOND~漫才トーナメント』(フジテレビ系)ではマシンガンズが準優勝に輝く。同年9月に著書『芸人という病』を上梓。。