人気番組『有吉の壁』(日本テレビ)レギュラー、オフィシャルYouTubeチャンネルは登録者数79万人、今春からは冠ラジオ『真誠presents タイムマシーン3号のそろそろ売れてもいいんじゃない?』(CBCラジオ)がスタートするなど、結成24年目にしてタイムマシーン3号にプチブレイクの気配が漂っている。「ずっと食えてなくはない、でも売れてもいない、褒められもくさされもする変な芸人人生」と自ら称する山本浩司と関太の「THE CHANGE」とは――。【第3回/全5回】

タイムマシーン3号

『爆笑オンエアバトル』で好成績を残していたタイムマシーン3号。彼らの前に立ちはだかったのは『M-1グランプリ』の壁だった。話が『M-1』に及ぶと、山本は「本当にしんどかったですよ……」と沈鬱な表情になり、関も「しんどかったなぁ」と普段は柔和な丸顔をくもらせる。

 初めて挑戦したのは2003年。翌2004年と2年続けて準決勝に進出し、2005年には決勝まで駒を進めた。「頑張れ半袖負けるな短パン!」と『オンバト』ではおなじみとなっていたツカミから元気よく始め、「デブ専用の遊園地」ネタを披露する。同年春に行われた『オンバト』チャンピオン大会でもかけた勝負ネタだ。だが、結果は7位。「テクニックはあるけどデブネタ1本というのは……発想とかひねりとか展開がほしい」(渡辺正行)、「客席の盛り上がりに欠けた」(中田カウス)と審査員たちからは辛口の評価コメントが寄せられた。

山本「これはデカかったですね……。『オンバト』でずっと調子が良かったから、自分たちのやっていることが認めてもらえてると思うようになってきてたんです。そこに『M-1』の洗礼を受けて、“あれ? 今までやってきたこと、全部ダメじゃん”って」