1999年の俳優デビューから、25年目を迎えたオダギリジョー。映画『血と骨』、『ゆれる』、ドラマ『時効警察』シリーズや、演出も務めた『オリバーな犬、 (Gosh!!) このヤロウ』、NHKの朝ドラ『カムカムエヴリバディ』とさまざまな顔を見せてきた。さらに監督・執筆業やミュージシャンとしても活動し、決してひとくくりにできない男である。盟友・石井裕也監督と5作目のタッグを組んだ映画『月』は大きな問題提起の一作となった。そんなオダギリさんのTHE CHANGEを探る。【第4回/全4回】

オダギリジョー 撮影/三浦龍司

 海外でも評価された長編監督デビュー作『ある船頭の話』(2019)や、“犬”を演じたことでも話題を集めた演出・脚本・編集を手掛けた連続ドラマ『オリバーな犬、 (Gosh!!) このヤロウ』シリーズ(NHK)、また音楽活動など、俳優のみならず、多くの分野でその才能を発揮しているオダギリさん。多くのエンターテインメントのなかでも、オダギリさんに特に「THE CHANGE」をもたらしたものを挙げるなら、何になるのだろう。

「大きくは“音楽”でしょうね。中学の頃からバンドをやってましたし、芝居をするようになってからも、音楽で培ったリズム感みたいなものが、いまだに役立っていると思います。曲を作るときの感覚と、脚本を作る時の感覚は『構成』という意味でも、繋がるものもありますし。音楽から受けた影響が一番大きいと思います」

 音楽といえば、芝居を“セッション”に例える話をよく耳にする。俳優同士が対峙する際に、心地いいリズムとよくないリズムというのはありそうだ。

「やっていて合う、合わないというのは実際ありますね。でもそれはそれで、違和感が面白い場合もありますし。合わない感じや居心地の悪さも、作品にとって良ければアリだと思ってやってます。ぴったりハマりすぎても、いい時とそうでないときがあるし。
ただ、リズム感は役者にとって大事な要素のひとつだとは思います」