人間の肉体を使って、どれくらいすごいアクションができるか

三宅「小倉に“三宅さん、あの番組『笑いの金メダル』は辞めたほうがいいんじゃないですか”って言われましたね」

 2人の出会いはSET旗揚げの数年前。「小倉は三重県の山奥出身で、動物の気持ちがわかるんですよ」と三宅さんは冗談めかして言うが、長年、いつも舞台上でとなりにいたからこそ、言ってくれたのかもしれない。

 そんなふたりは、10月19日から上演がはじまるSET第61回本公演「ラスト・アクションヒーロー~地方都市に手を出すな~」でも、三宅さんが地方都市の町長役、小倉さんがその町の巡査役で、お互い密接に関わる役どころ。

三宅「公安特殊部隊と腕利きのスパイが、地方都市を舞台に超小型コンピューターの争奪を繰り広げるアクションモノです。去年の公演が終わった時点で、作家に“次は男の友情物語をやろう”と打診して、スパイアクションモノになりました」

ーー三宅さんと小倉さんもアクションを?

三宅「44年前はやっていましたね。今回はアクションをテーマにする、ということは、今までのアクションよりも相当すごいものをやらなきゃいけないと宣言しちゃったからこそ、体の動く若い人にやってもらって。僕と小倉はその周りを固めます」

 アクションを際立たせるため、あえて3D映像などのデジタルには頼らず、アナログな舞台作りにこだわった。

三宅「大道具の中で生の人間の肉体を使って、どれくらいすごいアクションができるか、という方向にチャレンジしています。そこでお客さんがワーッ! となるようなものが作れれば、今回のチャレンジは成功だなと思います。予算がかからないから、制作は大喜びですしね(笑)」

 44年間、苦楽を共にした三宅さんと小倉さんの深い結びつきを舞台で感じることができるかもしれない。

■三宅裕司(みやけ・ゆうじ)
1951年5月3日生まれ、東京都出身。1979年、ミュージカル・アクション・コメディーを旗印に劇団「スーパー・エキセントリック・シアター」(SET)を結成。『三宅裕司のヤングパラダイス』(ニッポン放送、1984年~)、『三宅裕司のイカすバンド天国』(TBS系、1989年~)、『THE夜もヒッパレ』(日本テレビ系、1995年~)をはじめ、数々の番組を盛り上げるマルチエンターテイナー。俳優として映画『壬生義士伝』(2003年)で第27回日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞。2004年に東京の喜劇“軽演劇”を継承すべく伊東四朗一座を旗揚げし、出演と演出を行う。2006年に熱海五郎一座を座長として旗揚げ。SET最新公演『ラスト・アクション・ヒーロー~地方都市に手を出すな~』(第61回本公演)が10月19日~10月29日までサンシャイン劇場で上演。

公演情報
劇団スーパー・エキセントリック・シアター
第61回本公演
「ラスト★アクションヒーロー〜地方都市に手を出すな〜」
10月19日(木)〜29日(日)
池袋・サンシャイン劇場にて上演
https://www.set1979.com/stage/2023/