そんなに深刻な状態だったと知るのは、ずっとあとのこと

三宅「それですぐに検査をするんですが、痛くてCT検査台に入れない。腰が伸ばせなくて。でも、名前が売れているし、男だし、ここは見せないと! と」

ーーがんばったんですね。

三宅「そう。それで先生がね、“よくがんばった!”と言ってくれると思ったんです。でも、なんにも言ってくれずにすぐ次の検査。そんな事を言っていられる状態ではなかったから。そんなに深刻な状態だったと知るのは、ずっとあとのことですけどね」

 検査後すぐに、緊急手術となった。事務所のマネージャーが集められ、医師から「障害が残る可能性」が伝えられたという。

三宅「事務所はこのあとの人生、車椅子で生きていく場合、タレントとしてどう仕事をしていけばいいのか、そしてそれを誰が本人に伝えるんだ……ということを話し合ったみたいです」

ーーまだ三宅さんには伝わっていなかったんですね。

三宅「そうです。それで“まずは奥さんに伝えよう”ということで、うちの女房に先生から言われたことを伝えようとしたら……」

 三宅さんは妻のことを「天才とボケは紙一重、みたいな人」と評し、これまで多くの天然ボケエピソードを披露してきた。そして、このときの妻の様子については「神様みたいな女房」と話す。