「改名したおかげで当たり前のことに気づけたと思います」

水上「大きな違いはないですが、事務所に所属していた時以上に、“責任の重さ”を感じるようになりました。事務所から仕事を言い渡されていた時も、もちろん全力で臨んでいましたが、今は仕事を自分自身の決断で引き受けさせていただいている。上から降りてくる仕事ではなく、自分がやりたいと思って引き受けた仕事だからこそ、よりいっそう、最後まで責任をもってまっとうしていかなければならない。改名したおかげで、そういう当たり前のことに気づけたと思います」 

 誰しも新たなスタートを切るには勇気がいる。改名という大きな転機を経て新たな舵をきった水上さんにとって、今回以上の“人生の転機”はあったのだろうか。 

水上「人との出会いですね。以前だったら、野球のことや演劇のこと、もしくは作品のことを話すと思うんですけど、いろんな仕事をしていく中で、出会う人たちの大切さはひしひしと感じました」 

 野球少年だった水上さんは、出身地である福岡県から長崎県にある甲子園常連の強豪校に単身で進学。その後、大学に進んで野球を続ける予定だったのだが、高校3年時に出会った演劇をきっかけに芸能界入り。

 デビュー作『中学聖日記』では、有村架純さん演じる高校教師との甘くて繊細なラブストーリーを繰り広げる男子中学生役を熱演し、一躍人気俳優の仲間入りを果たした。しかし、“人生の一番の転機”は違うところにあった。