父は村長。自身は衆議院議員という国政の舞台に上がり、16年には第二次安倍政権下で総務大臣政務官を務めた金子恵美さん。15年には同じく衆議院議員の宮崎謙介と結婚し、宮崎の育休宣言も話題になった。しかし、その後に、宮崎の「文春砲」でのスキャンダルが発覚。夫は議員辞職、本人は17年に落選と激動の日々。
 それでもその後はコメンテーターとして活動を続け、夫とテレビで共演する姿を目にすることも多い。“別れない”という決断にも、周囲からの批判があったという。
 そんな金子さんの「THE CHANGE」、重要な変化とはなんだったのか。それを経て彼女はどう変わったのかーー。

撮影/西 優紀美

 2007年に行われた新潟市議選での当選を経て政治の舞台に立った金子さん。自身が当選した選挙区には当時、女性議員がいなかった。そのため奇異の目で見られることも多々あったという。当時の苦労を尋ねると、

「議員として信頼してもらうまでに、とにかく時間がかかった。そもそも、政治は男がやるものと言う発想が有権者の中にもあるんです。私が地元の建設会社さんへと挨拶に出向いても“女に道路の話なんてわかんねーだろ”って平然と言われたり。男社会の中に入ることの難しさみたいなものは感じました」

 関連団体の業界用語を覚え、挨拶周りをするうちに、徐々にではあるが顔と名前を覚えてもらえるようになったという。