「野党の人とも……」志帥会幹部にかけられた言葉

 そんな世界で金子さんが手本としたのは、自身が所属した志帥会の大物議員だという。

「衆議院議長も務めた先輩議員は、演説を行う時に必ず、壇上から降りて聴衆と同じ目線で話す。“私は皆さんと同じ目線ですよ”と聴衆へアピールするためのテクニックなのでしょう。ただ、それが染み付いているというのは1つの政治姿勢と言えると思います。

 またある幹部は、自分と政治信条が相容れない人とは飲みたくないと考えた私に対し、“自分の通したい政策があるんなら、野党の人とも飲みに行きなさい。反対の考えの人が、なぜ反対しているのか相手の心を知った上で人間としての尊敬の念を持って接していればいざという時力を貸してくれるものだ。”と教えてくれました」

 その言葉通りに行動すると、金子さんの環境にも「CHANGE」が起こる。