90年代から“美のカリスマ”として君臨する君島十和子。モデルからはじまり、美容家のパイオニアとして活動してきた彼女が今年5月30日で57歳を迎え、“アラ還”の冠がつくことには驚くばかりだ。さまざまな波乱に向き合ってきた君島さんの人生におけるTHE CHANGEとはーー。【第5回/全5回】 

君島十和子 撮影/三浦龍司

 シックなブラウス&タイトスカートのコーデから、取材のためにカラフルで華やかなワンピースにチェンジしてくれた君島十和子さん。

 どちらもこの上なくお似合いだが、「カラフルなほうは主人が選んで、ブラウスとスカートは私の趣味なんです」と教えてくれた。

ーーご主人の君島誉幸さんも選んでくれるんですね。

君島「私に似合うと思ってくれたようです。選ぶのが好きみたいですね。子どもの頃から女性に囲まれて育って、仕事中もずっと女性に囲まれていますし、娘が2人いて、というふうに女性に囲まれる人生なので。センスもいいので、娘たちは主人と買い物に行くのが好きなんです」

ーー20代の娘さんと一緒に買い物に行くなんて、ステキな父子関係ですね!

 ふと、気になったことがある。これだけおきれいな君島さんなら、どんな服装やメイクでもお似合いだろうとただただ羨望を抱きたくなる一方で、今年4月に上梓したライフスタイル本『アラ還十和子』には、こんな一節があるのだ。

<お仕事メイクとファッションは「イタく見えない」アップデートが必要です。>というタイトルから始まるその章に、君島さんが、ジャスト世代の雑誌をチェックするだけではなく、10代や20代向けの雑誌をはじめ、KPOPアイドルや若い女性のインスタグラムを研究していることや、その目的が、<こまめに自分と“時代”を見比べて、メイクとファッションをアップデート>するためであることなどが、つづられている。