185センチの大きな身体。『るろうに剣心』シリーズの相楽左之助をはじめとして、いわゆる男くさいキャラクターがよく似合う青木崇高。もともとは強く俳優を志望していたわけではなかった青木さんだが、いまは「エンターテイメント」と、俳優の可能性を強く信じていることが伝わってくる。そのTHE CHANGEとはーー。【第4回/全4回】

青木崇高 撮影/冨田望

  人間ドラマはもちろん、アクション作品で観る青木さんは実に魅力的だ。しかし、当たり役のひとつである相楽左之助を演じた『るろうに剣心』シリーズの『京都大火編 / 伝説の最期編』では撮影中に歯を折るなど、体を張って役に挑むだけにケガも多い。

「アクションだと、確かにケガもしてきていますね。わりと際(キワ)を狙っているというか。相手を倒そうと思ってやっているので。安全にやると型だけになっちゃいますから。

 だって、そういうものを観られないと、お金払う価値がないでしょう。僕は安心して観られる作品にしたくないんです。ちゃんと不安定にさせないと、と思うんですよ」

――戦っているシーンでは、本当にハラハラさせたい。不安なシーンでは本当に不安にさせたいと。 

「それが当然だと思うんですけどね。今の時代の人って、どうしてもどこかメディアに慣れすぎているんですよね。どこか脳内補正してしまうんです。“結局はこうなるよね”とか、“裏ではこうだよね”とか。安全なほうへと補正する。

 僕はそんな補正とか言っていられないくらいに、もうちょっとレベルを上げたいんです。“え、マジで、どうなるの?”って。“いや、本当に危ないでしょ”って、ドキドキ、ハラハラしてしまう時間を生み出したい。だってエンタメですから」

――エンタメだからこそ、不安にさせたいと。

「はいはい、あなたたちは、こういう風に見せたいんでしょって、気が付くとそういったほうへ流れてきちゃっていると思うんです。慣れすぎたり、目が肥えすぎたりして。“はいはいはい”と分かるようなものにはしたくない」