WEST重岡大毅の唇を奪おうとした赤井英和
ーー時間がかかるんじゃないですか。
佳子「一番長いシーン書いたら、前の日書いてあったんで、2つになったんですよ。10何ページ前の長いシーン書き終わったら、前の日書いてたんだよね?」
赤井「(微笑む)」
佳子「こうやって覚えて、ドラマだとなんとなくアドリブ軽くやってるっぽいじゃないですか。今回の役(『それパク』の増田社長)ってなんかキャラクターに近いし。
けど、ちょっと言い回し変えて、とかはできないんですよ。全部覚えて、現場でも必死に覚えてるので。
重岡さんは、関西の方で前も番組で一緒になってて。何年か前に。だから、最初に顔合わせで会った時どうなるかと思ってたら、誰とも喋らないの。必死にセリフを覚えてる。顔合わせの次の日が、けっこうな演説のシーンだったから。それで、必死で。
みんなが雰囲気よくなるような挨拶とか、ちょっと面白いこととか、一言も言わないで。普通、もうちょっとなんとかね……。
重岡さんも久しぶり、みたいな感じになると思ったら、一言も喋られへんかった、みたいなのをスタッフの方に言ってて」
重岡大毅さんはドラマ『それってパクリじゃないですか?』ではヒロイン・芳根さんを導いて事態を解決するエリート弁理士。役の上ではまったく感情を動かすことなく、冷ややかに他人と接しているが、役を離れると、現場を常に明るく盛り上げている様子がうかがえる。
佳子「重岡さんが、実はボクシングトレーニングしてるんですよ、て言ったら急に、赤井が話に入って来るんです。ボクシングしてるやん、どこで? みたいな 重岡さんのほうが先輩みたいな、何かきっかけになるようなことを言ってくれます」
番組の公式Tiktokでは、撮影中、重岡さんと赤井さんが1対1で向かい合い、金はいくらでも使ってもいい!と宣言したあと、赤井さんが重岡さんに唇を寄せていく動画がアップされている。
ーー重岡さんにちょっとキスしようとされてましたね。
赤井「あ、そうでしたか」
佳子「セリフ言い終わってますから。OK来てますから。そこまではいろんなことできないけど、OK来た、と思ったからちょっとふざけて。もちろんふざけたいんですよ。セリフなんかなければ、自分も楽しくやりたい」
ーーいかがですか。ふざけたいお気持ちは。
佳子「笑わせたいよね。周りはね」
赤井「ははははは」
■プロフィール
赤井英和(あかい・ひでかず)
1959年8月17日、大阪府大阪市西成区出身。浪速高校入学と同時に先輩に半ば強引にボクシング部に入部させられる。下働きの日々を経て、夏の国体予選にいきなり出場し、優勝。これを機に技術をつけたくて「朝は4時、5時から走って。高校の時がいちばん練習してた」という日々を送り、ボクシングの名門・近畿大学に進学。80年にプロ入りし、デビューから12戦連続といKOという偉業を達成。その攻めのスタイルから“浪速のロッキー”と呼ばれ、大阪中から絶大な人気を獲得。85年2月5日、大和田正春との試合で7ラウンドKO負け。急性硬膜下血腫、脳挫傷で意識不明の重体となり緊急手術。奇跡的に一命をとりとめるが、ボクシングからは引退。88年に半生を書いた『どついたるねん』を出版。89年、同書をもとにした阪本順治監督の映画『どつたるねん』に主演し、俳優としてデビュー。以降、映画、ドラマ、バラエティなどに出演多数。妻・佳子が運営するツイッターアカウント「赤井の嫁」は、絶大な人気を誇り、投稿の内容をまとめた『赤井図鑑』(扶桑社)が2021年に出版。