国民的ドラマ『相棒』シリーズの初代相棒・亀山薫。日本中から愛されるこの男を演じるのが俳優・寺脇康文だ。画面からは、本人の輝くばかりの人柄がつたわってくるが、映像、舞台でも活躍を続け来年で40年となる役者生活のなかで寺脇さんに訪れた「THE CHANGE」とはーー。【第2回/全5回】

寺脇康文 撮影/川しまゆうこ

 結成は1994年。来年で30周年を迎える、岸谷五朗さんと寺脇康文さんの演劇ユニット『地球ゴージャス』。2024年4月から6月にかけて、東京・明治座、そして大阪・SkyシアターMBSで6年ぶりの新作『儚き光のラプソディ』が上演される。

 キャストとして名を連ねる風間俊介さんは、2004年に『クラウディア』に、そして2014年に『クザリアーナの翼』に出演している。

「俊介はおもしろいことに、10年に1回出る俳優なんですよ。最初が20歳のときで、すごくアツい少年の役だったんですが、そこから10年経って、また出てもらって。そのときに冗談で“また10年後か”なんて言ってたら、今回10年経ってるなと思って。“そろそろ俊介の出番じゃない?”って。その間に、お茶の間の人気者にもなっているしね」

 ここ数年、風間さんほぼ毎クールのドラマ出演のほか、朝の情報番組『ZIP!』(日本テレビ系)では月曜メインパーソナリティを務めるなど、名実ともにお茶の間の人気者となった。

「それもあって、みなさんが好きでいてくれる俊介になってくれているから、“またこのタイミングで出てほしいな!”と、お願いしたんです」

 そしてもうひとり。メインビジュアルでセンターに映るのは、中川大志さん。中川さんと寺脇さんの出会いは、2011年放送の連続テレビ小説『おひさま』(NHK)だった。中川さんは芸歴2年目の中学生で、井上真央さん演じるヒロインの兄の少年時代を演じた。寺脇さんは、その父親役だった。