俳優・東出昌大。彼が歩んできた道は、他の誰とも異なっている。映画デビュー作『桐島、部活やめるってよ』で注目され、NHK朝ドラ『ごちそうさん』でブレイク。売れっ子となりながらも一転、壮絶な非難の対象に。しかし、そこから再び映画や、過酷なバラエティ番組などでも引っ張りだこになる存在となった。そんな東出さんのTHE CHANGEとはーー。【第4回/全4回】

東出昌大 撮影/三浦龍司

 会った瞬間からオープンでいてくれる、という印象を受ける東出さんには、ついなんでも聞いてみたくなる。

 最近では、山でひとり狩猟生活をしていることが知られているが、東出さんが狩猟免許、猟銃の所持資格を取得したのは2017年発売の写真集がきっかけだ。
「1カ月のほとんどは山にいます。作品が入れば別ですけど」と言う東出さん。
 地元の人々と一緒に過ごす時間もあるだろうが、それこそひとりで孤独と向き合う時間は増えただろう。 

――生きるとか死への概念にも影響はありましたか?

「僕自身の変化という意味では、当然ですが、狩猟生活を始めた1点からパキっととかではないです。遡って、僕が親になったことや、スキャンダルがあったとき、ひとつひとつの作品の巡り合わせ、それらのひとつひとつがチェンジで、自分の人生のターニングポイントって、1点には絞れません。ここに向かう道中でも考えてみてたんですけど、僕の生きてきた時間って、改めて35年間あるんだなって」

――考えていただいたんですね。