佳子「父親がお世話になったたくさんの人たちにありがとうが伝わるようなものをつくりたい、って」

 長男・英五郎さんが父・英和さんの映画を撮りたい。それは、偉大な父に対する自分の「THE CHANGE」をもたらしたい、という気持ちの表れだったのではないだろうか。

佳子「やっぱりお父さんを超えたいみたいな。父親を超えたいみたいな子供の気持ちって強く、長男はすごくあった。下の子もそうですけど、比べられるのは嫌だから、ボクシングはしたくないけど、結局やったんですよね。

 映画、ものすごく編集に時間がかかりましたけど、そこまで向き合わなくてもいいんじゃないかなと思うけど、やっぱりチャレンジしないと一歩進めないっていう。そういう気持ちだったんですね。

 そういう気持ちは、赤井にはわからないと思います。比べられたりする苦しさがすごくある、っていうのはわからないと思います

 何か成し遂げてなくたって、お父さんって偉大ですけど、実績があった。子どもは、ラグビーやったり、アメフトやったり、ボクシングから離れようとするんだけど、結局やることになって。

 別に映画なんか作らなくてもいいんだけど、コロナになって、自分が今のありがとうって気持ちを誰に伝えたいか、どういう風に伝えたいかって考えた時に、父親がお世話になったたくさんの人たちにありがとうが伝わるようなものをつくりたい、って」