俳優・水沢駿(44)と黛英里佳(38)。その名にピンと来なくても『秘密のケンミンSHOW』(読売テレビ/日本テレビ系)の「東京一郎とはるみ夫妻」と聞けば、多くの人は「ああ!」と声を上げるのではないだろうか。それほどまでに2人が出演した同番組内のドラマ『辞令は突然に…』は人気だった。2人の人生を大きく「CHANGE」した『ケンミンSHOW』に関わった日々とその後を聞いてみた。【第2回/全5回】

水沢駿、黛英里佳 撮影/冨田望

スペシャルランチに虫弁当!

 人気番組『秘密のケンミンSHOW』(読売テレビ)内のドラマ『辞令は突然に…』で東京一郎とはるみを演じ、一躍、全国区の人気者となった水沢駿さんと黛英里佳さん。同ドラマは各地の独特な習慣や食文化を紹介するものだったが、大阪出身の水沢さんと埼玉出身の黛さんにとって、ロケ先で出会うご当地文化は驚きの連続だった。

黛「10年やっていたので、驚いたことは本当にたくさんあるんですけど、一番はやっぱり長野の蜂の子弁当ですね。スズメバチの幼虫が入ったごはんにイナゴとざざ虫の佃煮が入っていて」

 長野の虫食文化は有名だが、なんとそれが弁当になっていた。しかも道の駅で、ほかのお惣菜と並んで売っているというのだからすごい。

水沢「いつもの流れで転勤先の上司に、“スペシャルなランチがあるから食べに行こう!”って連れていかれるパターンでしたね。イナゴも新鮮な飛び跳ねているぐらいのが袋に入って売っていました。あとは蜂の巣」

黛「売ってましたね! 蜂がちょっと出ている、みたいな感じで」

黛「あとは愛媛のみかんごはんですね。ちらし寿司とかで、酢飯の酢の代わりにみかんの果汁を入れるんですが、映りを考えてオレンジ色を濃くしたかったんでしょうか。みかんがけっこう強くて衝撃的でしたね」