俳優・水沢駿(44)と黛英里佳(38)。その名にピンと来なくても『秘密のケンミンSHOW』(読売テレビ/日本テレビ系)の「東京一郎とはるみ夫妻」と聞けば、多くの人は「ああ!」と声を上げるのではないだろうか。それほどまでに2人が出演した同番組内のドラマ『辞令は突然に…』は人気だった。2人の人生を大きく「CHANGE」した『ケンミンSHOW』に関わった日々とその後を聞いてみた。【第5回/全5回】

水沢駿、黛英里佳 撮影/冨田望

キツさが取れた?

大人気だった『秘密のケンミンSHOW』内のドラマ『辞令は突然に…』が、休止したのが2019年。水沢さんと黛さんはそれ以来、会っておらず、今回の取材が4年ぶりの再会になるという。久しぶりに会った互いの印象を聞いてみた。

水沢「すごく艶っぽくなりましたね。お母さんじゃなくて、なんでしょう、雰囲気が柔らかくなったというか」

黛「本当ですか? 今日は頑張ってツヤメイクしていただいたんで」

水沢「メイクの問題じゃなくて、内面から出るものが……。お母さんの顔もあるけど演者の顔でもある。家庭の顔と仕事の顔の両面がすごくいい感じにあって、前ほどきつくないというか、キツさが取れたというか……」

黛「キツくはないですよ」

水沢「キツさがやわらいだというか……」

黛「そんなにキツくはないです(笑)」

 黛さんはこの4年の間で結婚、出産を経験している。雰囲気が変わるのは当然だろう。それにしても4年ぶりなのに、まるで息の合った漫才を見ているよう。さすが10年以上も夫婦を演じていただけはある。

 一方の黛さんは水沢さんを「変わらない」と言う。だが、それは水沢さんにとって、褒め言葉のようだ。