怖いということは、興味あるということ

「怖いということは、興味あるということですよね。興味があるということは、ほんとうはそこに行きたいんですよね。そういう意味で、“怖いっていう感情って、いいな”と思います。だって、やったあと、清々しいじゃないですか。ジェットコースターとかもそうですよね。怖いと思っていったけど、“あー楽しかった!”となりますよね。

 逆に、怖いと思ってやって、ほんとうにやめておけばよかった……と思うことって、あまりない気がする」

村川絵梨 撮影/三浦龍司

ーー『ドリームガールズ』のあとは清々しかったですか?

「はい! 人生で上から数えるくらいに怖かったんですが、チャレンジしてよかった。乗り越えたものがたくさんあって、この作品に出演した私としない私とでは、その後の役者人生がまったく変わってるだろうと思います」

 村川さんの堂々としたふるまいの背景には、恐怖心を味方につける強さがあったのだった。

「おつかれさまでした! ありがとうございました」と、村川さんは取材者ひとりひとりと目を合わせてあいさつをして、取材場所をあとにした。あとかたづけの間、事務所のスタッフがこっそり教えてくれる。

「彼女、めっちゃくちゃ歌も踊りもうまいんです。ほんっとうに『ドリームガールズ』をやってくれてよかった」

 周囲から愛される人柄は、なによりも自身を輝かせる。村川さんのさらなる活躍を楽しみに待ちたい。

■村川絵梨(むらかわ・えり)
2002年、ユニット「BOYSTYLE」のメンバーとして歌手デビューしたのち、2004年に映画「ロード88 出会い路、四国へ」で主演を務め、本格的に俳優業に進出。2005年後期放送のNHK連続テレビ小説『風のハルカ』のヒロインに抜擢される。2008年放送ドラマ『ROOKIES』(TBS系)でマネージャー役を好演。ドラマ、舞台、映画と幅広く活躍している。2023年にはムロツヨシ主演のドラマ『うちの弁護士は手がかかる』(フジ系)で個性的なやり手弁護士を演じた。