NHKのクッキンアイドル“まいんちゃん”として人気を博してから10年。福原遥さんは俳優、声優、モデルとして活躍し、主演する映画・ドラマも多い。華やかな道を歩み続けたその陰に、どんな「CHANGE」があったのだろうか?【第2回/全3回】

福原遥 撮影/三浦龍司

家族みたいな存在だった『まいん!』チーム

 福原遥さん(25)の名前を一躍、有名にしたのはなんといっても、11歳で出演した、NHKEテレの『クッキンアイドル!アイ!マイ!まいん!』(2009~13年)だろう。福原さんは主人公の柊まいんこと「まいんちゃん」として、アニメパートの声優をやりながら、スタジオで料理を作る実写パートにも出演。まるでアニメから飛び出してきたようなかわいらしさが世間に衝撃を与え、4年にわたって続く人気番組となった。

福原「私にとっては、大きな転機になりましたね。まいん!のオーディションを受けるときは、不合格だったら、もう芸能界をやめる覚悟でした」

 当時の福原さんは小学生から中学生。学校に通いながら収録をこなすのは、大変だったのではないだろうか。

福原遥 撮影/三浦龍司

福原「大変でしたけど、なにかひとつのものを、みんなで作る楽しさだったり、芸能界の楽しさを感じさせてもらいました。お芝居、歌、声優も、ダンスも料理も、全部の楽しさをあの番組で教えてもらいました。

 自分がお芝居や歌が好きだったこともあるんですけど、なにより一緒にやっているスタッフさんたちが大好きだったので。今でも、たまにみんなで集まるぐらい、すごく家族みたいな存在だったんです。あのチームに出会えたことが、いちばん大きかったですね」

 人生の転機となった『クッキンアイドル!アイ!マイ!まいん!』。福原さんはその後、モデル活動などを経て、本格的に俳優業に取り組んでいく。