声優も俳優も、その本質は変わらない

福原遥 撮影/三浦龍司

 現在は映画・ドラマでの俳優のイメージが強い福原さん。だが『クッキンアイドル!アイ!マイ!まいん!』以外にも、17年のアニメ『キラキラ☆プリキュアアラモード』(テレビ朝日系)でキュアカスタード/有栖川ひまり役を務めるなど、声優としての仕事も多く、その演技力の評価は高い。俳優と声優、取り組むうえでなにか違いはあるのだろうか。

福原「前は俳優と声優は違うものだと考えていたんですけど、最近はあまり違わないのかなって思うようになりましたね。

 声優は顔や体が見えずに声だけで表現するので、すごくオーバーにやったほうがいいのかなとか。画に声をあてるので、尺、長さも決まっているので自由度も少ないですし、決められた感じでやったほうがいいのかなって思っていました。でも結局、その役にちゃんと命を吹き込むということでは、声優も俳優も変わりはないんだって、根っこは同じだと、そう思うようになってきたんです」

 声優も俳優も変わりはない。そう思えるようになってきたのは、俳優の仕事で演じることの本質を学んできたことが大きいのだろう。近年は声優としての仕事はそう多くないが、以前とは変わった福原さんの声を、もっと聞いてみたい。

福原遥(ふくはら・はるか)
1998年埼玉県生まれ。子役として活躍し、09年から13年までNHKEテレで放送された『クッキンアイドル!アイ!マイ!まいん!』に柊まいん役として出演、話題になる。その後はティーン向けファッション誌『ピチレモン』(学研プラス)の専属モデルとして活動。俳優としても活躍し、ドラマ『グッドモーニング・コール』(フジテレビオンデマンド/Netflix/16年)、2022年後期、NHKで放送された連続テレビ小説舞いあがれ!』では主演を務めた。最新主演映画は『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』

■映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』
主演:福原遥 水上恒司
12月8日より全国公開