2010年代、女子高生たちにカリスマ的人気を誇った西内まりや。ファッション誌『Seventeen』(集英社)の看板モデルとして活躍し、歌手活動、女優業と縦横無尽に活躍した。10代、20代を嵐のように駆け抜けた西内さんの「THE CHANGE」にせまる。【第1回/全3回】

西内まりや 撮影/有坂政晴

 取材場所でカメラマンと準備をしていると、西内まりやさん(29)が「こんにちは! よろしくお願いします」と明るいあいさつとともに登場する。すらりと伸びた手足に、バッチリと決まったオレンジ色の髪のアップスタイル。モード系のファッションに身を包んだ西内さんは、終始ほがらかな雰囲気で質問に答えてくれた。

 西内さんといえば、10代前半からモデルとして活躍し、彼女と同世代、当時10代だったアラサー女性たちから爆発的な人気を誇った。当時“10代の女の子がいちばんなりたい顔”とも言われ、若くして一躍スターダムに躍り出た西内さんだが、当時どんな思いで仕事に臨んでいたのだろう?

「13歳のときにスカウトをしてもらって、芸能界に入ったんですけど、それまではもうスポーツ少女で。ずっとバドミントンを小学生のころからやってて、福岡市の大会では優勝するぐらいめちゃくちゃ打ち込んでたんですよ。

 でも、“バドミントンで日本一になるぞ”って夢を持って毎日練習していたときに、ある企画でスカウトされて。本当にそこが自分の“転機”となって、芸能界っていう自分を表現するお仕事に興味を持ち出したんです」