テレビ番組でビンタして警察沙汰になり出禁「やべえなっていう思いでやってる」

 永野さんの名前とともによく語られるのが、ビンタ、というキーワードだ。地上波、日テレの朝の番組『PON!』で若手俳優を全力でビンタして警察沙汰になり出禁になった、というエピソードは語り継がれている。本人は、敬愛するニルヴァーナのカート・コバーンならどうする、と考えてそうした行動に出た、とかつて語っていた。

「ビンタも、配信とかだとできるじゃないですか。できるんですよ。やれって言われたら、別に保証があればめちゃくちゃできる。

 でも、地上波でやるってビビるじゃないですか。ちょっと打てばいいじゃないですか。でも、そこで全力でビンタするからおもしろい。そういう感じがします」

ーービンタした後にヤバい、っていう顔をしてましたよね。

「そうそう、ちゃんと傷つくんです。平然とやらないで、やべえなっていう思いでやってる」

 ラジオ『デドコロ』では、2022年のM-1王者であるウエストランド井口浩之さんについて「俺とのトークライブの会話、M-1決勝のネタで使っただろ」「幸せなやつは世界を笑わせられない」「魂は死んでる」「井口で今年笑ったことない」「去年までは腹抱えて笑ったのに」と、攻撃。しかし、実際に、その井口さんがラジオのゲストとして登場した際には、気をつかってしまうという。

「いないところのほうが、やっぱこう……ちゃんと実力を発揮できないときとか、僕ありますからね、番組によって。圧がある大御所とか相性が悪い人に対して、言葉がちゃんと出てこないですよね。安定感ゼロなんですよ」

 あくまでも人間らしい永野さんの言葉こそが、現在のテレビ、ラジオでは求められているのかもしれない。

■プロフィール
永野 ながの
1974年9月2日生まれ。宮崎県出身。AB型。1995年にピン芸人としてデビュー。「ゴッホとピカソに捧げる歌」などのシュールなネタで注目を集める。ロックフリークとしても知られ、愛情と知識で語られる音楽トークは人気に。GLAYのライブにゲスト出演し、俳優・斎藤工とは映画をともに製作するなど華麗な交流がある。2021年に『僕はロックなんか聴いてきた 〜ゴッホより普通にニルヴァーナが好き! 〜』、2023年に『オルタナティブ』(ともにリットーミュージック)を出版