ドラマ『海峡』の主演で得たもの
99年の映画『青~chong~』の主演でデビューして以降、さまざまな作品に出演してきた眞島さん。その中で一番大きい転機となった仕事を聞くと、NHKのドラマ『海峡』での主演だと、間髪入れずに答えた。
眞島「ちょうど自分も20代から30代にさしかかるタイミングだったのもありますし、作品の中でひとりの人物を長く生きるというか、長い時間、演じるということもそうでしたし。それまではそういうチャンスはなかったので、明らかに大きな転機になりましたね」
『海峡』は2007年に放送された全3回のドラマ。長谷川京子さん、上川隆也さんらが出演し、戦後を舞台に日本人女性と韓国人男性の愛や人生が描かれた。長い時間、メインとして役を演じることで得られたものは大きかったという。
眞島「単純に、役者としての経験量が多かったですね。また、現場で作品が作られる過程をずっと見ているので、スタッフさん、いろいろな部署の働きも見えてくるし、そのへんの知識、経験を得られたのも大きかったです」
NHKドラマでのメインキャスト。それまでは脇役での出演が多かったが、周囲の反応も変わったのだろうか。
眞島「周りからはそんなにですね。“見たよ”とか“頑張っていたね”とかはありましたが、それよりも『海峡』を機に、いただける役が大きくなっていったという気はしますね。役柄の幅も広がりました」
さまざまな役をこなす現在の眞島さんがあるのは、『海峡』の出演があってのことだったのだ。