やっぱりオールドサウナファン

 数多くの仕事をこなしている眞島さん。気分転換となる趣味はあるのだろうか?

眞島「サウナによく行っていたんですが、最近は舞台があったりとかで、あまり行けていないですね」

 ドラマ『サウナーマン~汗か涙かわからない~』で、サウナによって感情を取り戻す役を演じていたが、それ以前からサウナに通っていたという。

眞島「舞台『鎌塚氏、腹におさめる』(2017年)で三宅弘城さんと共演したとき、地方公演で地元の名物サウナに連れていっていただいて、それで目覚めたんですよ。これは楽しいなって」

眞島秀和 撮影/三浦龍司

――印象的だったサウナはありますか?

眞島「富山の『スパ・アルプス』というサウナですね。施設の中にある居酒屋が、軽食とかそういう感じじゃなくて、ちゃんとしていて、すごくおいしいんですよ。あと、クラシックなところだと、大阪の『大東洋』ですね。熱波師という存在をそこで初めて見て、どんどんハマっていったんです。“こんな文化があるんだ!”みたいな」

 最近はサウナブームで小規模なサウナがあちこちにできているが、“オールドサウナファン”を自称する眞島さんは、やはり昔ながらのサウナが好みらしい。

眞島「昔からファンの『スカイスパYOKOHAMA』はしばらく足が遠のいていますが、また行きたいですね。あそこの雰囲気が一番、好きなんですよ」

 仕事について語るのと同じ熱量で、サウナについて語ってくれた眞島さん。サウナもまた、これまでの俳優としてのキャリアを支えてきたのである。

眞島秀和(ましまひでかず)
1976年山形県米沢市生まれ。99年の映画『青~chong~』の主演でデビュー。その後、2007年のドラマ『海峡』(NHK)、10年のドラマ『なぜ君は絶望と闘えたのか』(WOWWOW)で準主演する一方、膨大な数の映画・ドラマで名バイプレイヤーとして活躍する。クールなイメージがありながら、18年のドラマ『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)や、20年の『おじさんはカワイイものがお好き。』では個性的な役どころを好演。1月5日公開の映画『彼方のうた』では、メインとして出演している。

『彼方のうた』
脚本・監督 杉田協士
小川あん 中村優子 眞島秀和
2024年1月5日(金)より全国順次公開